特別インタビュー

2008-10-13 Mon

GIRL NEXT DOOR

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オーディション落ちても開き直ってましたね!

avex20周年にあたる今年、待望の大型新人アーティストとしてデビューを果たしたGIRL NEXT DOORに直撃インタビュー!アーティストトレーナーでもある田中さんがデビュー前の話も伺っていきます。

インタビュー

-- 千紗だけはデビューが初めてだけど、デビューするまでに何を大事に取り組んでましたか?

千紗 デビューのために何かを大事にしてたというよりは、いつチャンス転んできても不安にならんように毎日のレッスンはがんばってたし、自分がなりたいと想ってるからこそ続けてても嫌にならないし、ホントに毎日のレッスンです。でも、行き詰まったりした時とはちゃんと自分のために休んだりとか体第一に考えてやってました。

-- 何歳くらいからこの業界を目指してきましたか?

千紗 えっとねぇ、小学校くらいからずっとです。幼稚園からクラシックバレエで舞台に立つ事を覚えて、舞台に立てる気持ちよさだとか、人に見てもらえるっていうそんなのが大好きで、マイクを持ったら離さない子でした。目立ちたがり屋だったので、体育のダンスの時とかはすごい張り切ってみたりだとか、小学校くらいからずっとそうですね。

-- それから中学校、高校に上がるに従って、本格的に職業とか将来について決めていかなければい中で、いつ頃、何になりたいとかあったの?

千紗 高校までは普通に上がって、高校卒業したら、周りのみんなは大学、専門学校とかいくんですけど、私が行ってたのは進学校やったんやけど、毎週お母さんに送り迎えしてもらったダンスは無駄にしたくなかったていうのもあり・・・。

-- 進学校だったんだ。へぇー、

千紗 そうなんですよ、結構アタマ良かったんですよ(笑)

-- そうなんだ、一応、お嬢様なんだね。

千紗 そうです、お嬢様です!なんて、そうでもないですよ。(笑)

-- それでその後の進路はどう決めていったの?

千紗 先生にもめっちゃ悩みながら相談して、保育士になることも考えてたんやけど、自分をもっと試してみたいと思ったので、専門学校を選んだんです。

-- ご両親の反対とかはなかったの?

千紗 あの〜、なかったです!お父さんがめちゃめちゃ勉強にうるさい人やったんです。夜遊びとかも絶対だめ、カラオケなんか大っきらい、一緒に行ったこと一度もないです。そこへ千紗が専門学校に行きたい!、しかも大阪で一人暮らしを始めたい!なんて、「絶対あかん!」って言われると思ってたんやけど、「お前のやりたいことすればいいって、やりたいんやったらとことんやれ」ってお父さんが言ってくれたんです。

-- そこでだめって言われてたら、今がなかったって事だもんね。

千紗 それをずっと支えてくれてたのはお父さんとお母さんやったんです。

-- ええ〜、素晴らしいご両親ですね。

千紗 そうなんです、ホンットに感謝してます。

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-- では楽曲担当の鈴木大輔さん、今回ガルネクを創り上げるにあたって大事にしてきたことは何でしょう?

鈴木 今回のサウンドに関してはMAX松浦さんも明確なイメージがあるので、細かなやり取りをしながら楽曲作りに取り組んでます。ダンスミュージックって色々、細分化されてる中でそれぞれのテイストを取り入れながら自分の中で消化しながら作っていくといいのかなと。これは僕がアマチュア時代に思った事なんですけど、曲を書いた時に人に聴いてもらって、そこで周りの友達に聴かせると「いいよ」というのが当たり前だから、その中でもはっきり的確に言ってる人がきっといるからその意見を取り入れながら作っていくのがいいと思います。

-- なるほど、周りの人でもはっきり言ってくれる人を見つけるのが大事ってこと?

鈴木 そうですね。「イントロがなんか短くない?」とかちょっとした事なんだけれど、コイツの言う事は確かにって思う部分が出てきて、自分の中で「あぁ、違う。こういう方がいいんだ」なんて思える事がいっぱいでてくるからそういう事をどんどんやっていくといいと思います。

-- 千紗が入ってガルネクのイメージも膨らんだと思いますが、彼女が入ってから曲調が変わってきたところってありますか?

鈴木 音って作るときに歌ってる画もイメージして作るものだから、漠然と3人組というイメージがあったとしても、ぼやけたものでしか作れないので、そういった意味で今は3人の画が浮かんで作れる分、「決め打ち」じゃないですけど、ああこういうもんだなって作っていけてると思います。

-- 千紗自体キャラクター濃いじゃないですか。明るいとかいつも笑ってるとかそういうイメージがあると思うんですけど、プラスになってる点ってありますか?

鈴木 ダンスが踊れるってことで、ギターソロじゃなくダンスソロの場面があったり、今回セカンドシングル「Drive away」ではライブで踊っていて照明に合わせられるように作ったりしてます。

-- 新しいカタチですよね。

鈴木 そうですね、3人組のユニットが多かった中で、踊れるボーカリストって初めてなんで。

-- 今後、音を作っていくにはそういうところを活かしていって、ライブではどういう風なことを考えてる?

鈴木 さっきも出ましたけど今回は踊れるボーカリストなんで、今までのユニットではバンド色が濃かったり、ロック調のものがあったんですけど、ダンスと演技ができるってことでショーっぽいというかエンターティンメント性も高めて、ただ単にライブで歌ってるだけというより、新しいことにチャレンジしていきたいですね。

-- ありがとうございます。

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-- ではギタリスト井上裕治さんにはまず、どういった形でガルネクに誘われたのんですか?

井上 大ちゃん(鈴木)からの電話一本です。意外とここら辺にはドラマチックな話しはないんですよ。(笑)

-- 電話一本でまだ形も何もわからない時にどういう風に思ったんですか?

井上 まず僕はスタジオとかバックの仕事をしていて、それでやっていくつもりだったので、正直、相当驚いたんです。実はそれで結構、悩んだんですよ。やるかどうかっていうのを。やっぱりでもなかなかね、こんなチャンスもない。思い切ってやろうと。

-- どれぐらい悩んだんですか?期間で言うと。

井上 リアルに悩んでたのは1週間くらいですかね。

-- それは誰かに相談したりとかは?

井上 あんまりしなかったですね。まあ話しても2人くらいかな、僕の事をよく知ってる人に。

-- その人たちは応援してくれたんですか?やればーみたいな

井上 いや、君次第だからって(笑)

-- 今回、松浦社長プロジェクトとして、大々的にやってますが、実際入ってみてどうですか?

井上 正直に言うと、僕自身は松浦さんと面識があった訳ではないですし、ほとんどしゃべったこともないので、大ちゃんから話しを聞いてただけだったので、このグループの規模の大きさを把握するのに時間がかかりましたね。

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-- 日本で活躍したいと望んでいる「外国人」の方々に向けて何か言えることってありますか?

鈴木 僕は中国に3ヶ月半いたんですよ。その時に思ったのは国によってエンターテイメントが全然違うんですよ。本当に聴き込んだりしたりしながら、そこにある特性を理解していった方がいいと思います。そこで日本はどうなってるかって言うと、アメリカに対するあこがれだけは強くてチャートだけがアメリカ化してるんですよ。どういう事かっていうと、アメリカのビルボードチャートは面白いのが何でもジャンルに入ってくるんですよ。流行ってるもの関係なしに。ロックあり、R&Bあり、バラードあり、本格派も売れつつ、アイドルも売れつつっていうのは日本とアメリカだけだと思うんですよ。

一同 なるほど!

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-- 千紗は東京に出てきてデビューを目指して3年間、どんな風にモチベーションを維持してきたの?

千紗 モチベーションの保ち方というか、今までやってきたダンスは体の一部みたいなもんで、やるだけでストレス発散になるし、そこで出会った仲間はかけがえのない友達ばっかりやし、一緒に頑張れる仲間がいたから乗り越えてきたところはすごいある。

-- それは東京に出てきた仲間がみんな応援してくれたりしたから?

千紗 そうです。自分と同じように近い想いを持った友達たちがたくさんいたので、そういう人たちの言葉を聞いて自分に当てはめてみたりして、それでモチベーションは保って来たのかな。でもやっぱりずっと同じ事ばっかりやってて、ホントやりたくないときはやらなかったです。音楽に携わる事をしてて、少し離れる事もしないと音楽をどれだけ大事に思ってるかを気づく事ができないし、そんな中で色んな人と話す事は大事やなと思いました。

-- ここ1、2年でデビューできなかったらって考えるとギリギリだったと思うけど、大阪に戻ろうとは思わなかった?

千紗 そうなんですよね、ちょうど1年前の夏らへんにもう辞めちゃおうかと思ってました。スタッフさんであったり、親や先生にも相談したし、こんだけやっててもこの年になってこんなことやってて、このままいって食べていけるんやろうかって。チェンジするなら今やなって。もう一回、保育士の勉強やろうかって。でも、やっぱり捨てきれない部分があったので、辞めないでよかったと思います。

-- じゃあ辞めてたら保育士になってたかもしれない?

千紗 そうですね。ちっちゃい子が大好きなんで。子供にダンス教えてる時があったんですけど、教えてるのは自分なのに、純粋に向かってくる子の姿にグッときたりとか。全部が自分のためになってますね。

-- 今後はアーティストとして子供たちにも信頼されるようになりたいと?

千紗 そうですね。あのお姉ちゃん楽しいっ!て言われたいですね。

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-- 全員に聞きたいんですけれど、ガルネクになって変わったことってありますか?

鈴木 まあ今のところ、毎日会うよね。

千紗 とりあえず毎日会う。

井上 毎日会うね、


-- 今のところ仲いい感じ(笑)

鈴木 今のところ。

井上 ギリギリ。

千紗 仲良しです!


-- じゃあ3人の中で兄弟に例えるとどんな感じかな?

鈴木 千紗が完全に妹ですよね。

井上 末っ子、末っ子でしかない!


-- そこでお二人のお兄ちゃんだとして、千紗からするとどっちが上のお兄ちゃんなの?

千紗 え〜、どっちもお兄ちゃんやけど、どっちが上のお兄ちゃんって言うと、う〜ん大輔さんかな。

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-- これは皆さんにお聞きしたいんですが、オーディションにおけるコツみたいなものはありますか?

千紗 まずオーディションに着ていく服装は気になるとこやけど、そこで気張りすぎないようにして、いっぱい不安な要素はあるけど、どっかでいけるやろっていう自信を持つことやと思います。それを言わなくてもいいけど、最終オーディションまで時間は長いし、そう思っておく事は絶対大事やと思います。

-- 何回か落ちた事もあると思うんだけど、そういう時は?

千紗 開き直ります。そこで落ちても、そこで出会った人とか、見聞きしたりしたことが経験として自分のためになってるので無駄じゃないと思います。

-- 例えば18、19歳のときにデビューしてたとしたら今の自分は?

千紗 ないです。オーディションを受けてダメやった時に、そこで求められてるものが自分に合ってなかったっていう考え方をしたほうがいいと思います。自分はできてるんやけど、それとはまた違うニュアンスのものが相手が欲しがってたんやと思ったら悲しくないと思います。

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井上 そんなにオーディションを受けてきた訳じゃないんですけど、少ないながらの経験で言うと、歌でも、楽器ダンスでもそこで完成されてる人なんているはずがないんですよ。てことはどれだけ可能性を感じさせるかだと思うんです。僕、ギター的に思うことは、誰にも負けない必殺技を一つ研ぎすますことです。あともう一つはプラスアルファっていうか広く視野を持って、自分の一番のところは持ちつつ、カラフルな面を見せられるように考えてのぞんでみたらどうかなと思います。


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鈴木 作曲家部門なんですけど、あれも聴かせたい、これも聴かせたいっていって10曲送るより2曲に絞って一発ニューキョンした方がいいですよ。(カミカミ・・・)

千紗 ニューキョン?


-- ニューキョンね、入魂じゃなくて。

鈴木 そうニューキョン。数じゃない、まずは質。2曲を選んでアップとバラードとかより違う自分をみせれるようにした方がいいと思います。

-- じゃあ一曲ニューキョンで!

鈴木 そう一曲ニューキョンでがんばると受かる事がある!

-- 今日はお忙しいところ、ありがとうございました!

一同 こちらこそ、ありがとうございました!