特別インタビュー

2008-11-11 Tue

下川大介/エイベックス・グループ・ホールディングス 国際戦略室 音楽事業推進部 部長

自分がなりたいアーティスト・イメージを明確に持つ事が大事!

今回はエイベックス・グループ・ホールディングス株式会社/国際戦略室 音楽事業推進部 部長 下川大介さんにお話を伺いました。

インタビュー

--次世代を担うアーティストとは?

例えば昔ではスポーツのできる子がクラスで人気があって、マンガとかアニメとかに精通しているいわゆる「オタク」と呼ばれていた人は、社会に受け入れられにくかったと思うんです。でも今は価値観が多様化してきて、一つのジャンルや事柄に詳しかったり、才能があったりすると、その才能を芸能の世界でも発揮できる環境が出来上がっているように感じます。これからは多才な人というより、一つの事にずば抜けてる才能を持っている人もアリなんだと感じています。芸能の世界で興味を持ったことや才能をを追求していくことによって、また別の引き出しが増えて行くっていうのが理想的だと思います。

--オーディションで下川さんが重視するポイントは?

エンタテインメントの世界で活躍するってことは、人前に出て行って「私を見て!!」って事だと思うので、オーディション会場で、普通に立つ姿勢だったり、話し声がちゃんとはっきり聞こえるかだった り、目で訴えかける力だったり、そういう基本的なことを見ますね。TVであったり、イベントであったり、インターネットであったり、色んなフィルタを通して他人に見られた時に、そこで見ている人になんらかの価値を感じさせられるかどうかがポイントだと思います。いろいろな場面で他人に見られるっていうところの覚悟が備わっているかどうかを真剣に見ていきますね。


--携わったアーティストに関して感慨深い事は?

相川七瀬が一番最初にTV出演するということで、それまで本人が生で歌っている姿を見たことがなかったのですが、TV局のスタジオで初めてリハーサルがあって、歌い出した時に、目の力がすごく強い人だなって感じました。音楽的にもロックだっったことももあるんですが、後日、TVでOA映像を見た時に、顔がカメラでアップで撮られていても、それに決して負けない眼光の強さを持っていて・・・、TVスタジオで自分が見た、魅力的な強い力を放つ目が、TVを通して視聴者にも伝わったことがとても印象的でしたね。


--プロフェッショナルのお立場からアーティストになるということは?

自分がアーティストとして、どうなりたいかって明確に意思を持つ事が大事だと思います。それにオリジナリティがあることが重要で、今、活躍しているアーティストみたいになりたいっていうのでは、そのアーティスト自身がオリジナルを創り上げているわけなので、そうしたものを目標にするのはいいですが、核となる部分は自分自身で創り上げる事を忘れてはいけないと思います。

--日本のエンタテインメント界、avexの素晴らしいところは?

日本というのは米国に次ぐ世界第二位の音楽マーケットであり、クリエーターが生み出す著作物をしっかり管理・運用してもらえる仕組みが整っている所だと思います。とはいうものの日本の中だけで活躍しているだけでは、世界の一部分であることは否めないので、avexは日本国内だけでなく、東アジア圏で活躍できるアーティストの開発やコンテンツの共有化も押し進めています。一言に「エンタテインメント」と言っても音楽も映像もライブもあり、どんどんビジネスの裾野が広がってきています。avexは様々な複合的なビジネス要素をMIXして、まったく新しいクリエイティブとビジネスモデルを創れる唯一の「エンタテインメント企業」だと考えています。クリエイティブとビジネスをバランス良くMIXすることのできる、有能なスタッフが大勢いる会社なので、安心して応募して頂きたいですね。