特別インタビュー

2008-11-07 Fri

竹内栄美子 BOUNCEBACK

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根性を持って、やり続ける気持ちが必要!

作曲の河出智希・作詞の竹内栄美子の2人からなるBOUNCEBACK(バウンスバック)。竹内は社会人から音楽学校を経て歌の仕事に転身。2003年には、浜崎あゆみの「No way to say」(作曲)で日本レコード大賞を、島谷ひとみの「Perseus-ペルセウス-」(作詞)で金賞を受賞。そのほか、数多くのヒット曲を産み出している。

インタビュー

-BOUNCEBACK(バウンスバック)というユニット名は竹内さんが決めたそうですね。

ユニット名というのは唯一作家が、みなさんのところに直接届くものだと思うんですね。だから音の感じが良くて選んだんです。“バウンス”、“バック”と音が2つバン、バンってくる感じが良かったのでこれだなと思って。

 

--よくクリエーターの方がおっしゃる何かが降りてくる瞬間ってありますか?

降りてくるって表現が正しいかわかりませんが、どういう人が歌うのかとか、そのアーティストはファンの方からはこういうところが受け入れられているとか、自分の中でこうしたいとか、色々な考えが渦巻いていて、マーブル状になってるときに、気持ちがパッと鮮明な虹のようになって、サビの頭を何て書こうっていうのが出てくることはあります。

 

--そういう風に自分を持っていく方法があるんですか?

考え抜くってことしかないかなって思います。制作期間も短いので、髪の毛洗っててもそのことを考えてるっていう感じですけど、人間が人間のことを書くものなので、自分の日常といろんなことがつながっていくので、とにかく考え続けることだと思いますね。

 

--詞をかいてみたいという人にアドバイスをするとしたら?

たくさん書いた方がいいです。ホントそれに尽きるかなと。こういうメロディーの時にはどういう言葉をはめたらみんなに喜んでもらえるんだろうなとか、どういう風に自分が言いたいことを伝えられるか、というのをたくさん書く中で考えていった経緯があるので、もしも歌の詞をまだそれほど書いていない方でしたら、たくさん作詞をすることによってどういう言葉で届けるのがいいのかってわかってくることがあると思います。

 

--作詞家として日々心がけてやっていることはありますか?

音楽のことをもっと知るべきだと思うので、歌詞に偏らず今の音楽シーンを常に見ていくことはやっています。ビルボードなどのチャートに入ってくる曲ってというのはジャンルに関わらず時代が反映されてるので自分の興味の対象です。

 

--プロになるために必要なものがあるとしたら?

どういう障害があろうともやっていく決意ですね。最終的には自分がやりたいかどうか。自分がやめても誰も困らないじゃないですか。なのでそこで根性を持って、やり続けるの気持ちが必要だと思います。

 

--その決意が揺るがないようにしていることってありますか?

ものすごくうれしい体験があって音楽の道を志す人もあるでしょうし、また悲しい体験が音楽の原動力になる方もいらっしゃるだろうし、自分はあの時こう思ったという原点を持ち続けられたら、やっていけると思います。

 

--今後、作詞家としての目標は?

本当に多くの方に長く歌っていただけるものをつくっていきたいと思っています。